最近はジムVSひろゆきで争っているため、どうなるかわからない2ちゃんねるまとめだが、そもそもなんで2ちゃんねるまとめというジャンルが流行ったのかを考えてみよう。
まず、アフィリエイターの視点で見たまとめブログの利点を考えると、『誰でも、簡単に、アクセスの集まるサイトを作れる』という点が何よりも優れているということがわかる。
この『誰でも、簡単に』というキャチフレーズは、ネットビジネスにおいて非常によく用いられるキーワードだが、実際に誰でも簡単にできるビジネスというものはそう多くは存在しない。
しかし、2ちゃんねるまとめのアフィブログは本当に誰でも作れる。
なにせ、必要となるコンテンツが2chのコピペなわけだから、『この板から、このツールを使ってスレッドをまとめ、このテンプレートを使ってまとめブログを作ればいい』と最初から最後までやることの内容を指示することができる。
やる側はマニュアル通りに行動すればコンテンツや広告まで全て完成させられ、後はアンテナサイトに登録しておけばアクセスも簡単に稼げるわけだからまさしく『誰でも簡単に』である。
さらに重要な要素として、2ちゃんねるまとめというジャンルは需要がある。
1スレッド1000レスは気軽に読むには多すぎることから、スレッドを短くまとめ、アンカーレスも見やすくした2ちゃんねるまとめはロム専のユーザーにとっては有り難いものだったわけだ。
つまり、十分な需要があり、供給も簡単であるがために2ちゃんねるまとめというジャンルはアフィリエイトで一大ジャンルとなるに至ったわけである。
しかしもちろんデメリットも有る。誰でもできるということはライバルがいくらでもいるということであるし、簡単にできるということは作業がどんどん自動化され、サイトの数が莫大になっていくということである。
アフィリエイトというのは所詮パイの取り合いである。特に2ちゃんまとめ系のブログでよく扱われるAmazonと楽天は『とりあえずクリックさせておけば、その人が買い物をした時にアフィリエイト収入が手に入る』という、他人任せなやり方であるため新たなパイを掘り起こすこともできないわけだ。
そうするとライバルはどんどん増えていき、サイトの数も増大していくけど手に入る収入はたいして変わらないわけだから、当然一人あたりの収入は下がる一方、となるはずだったのだけど今回の転載禁止騒動でかなり人が離れたし、新規も尻込みするはずだから、あるいはまとめブロガーにとっては今回の騒動はプラスになる可能性もあるわけだ。
ただまあ、どちらにしろ将来的には『スレッド取得から、まとめ、投稿までを自動化したツール』なんてものが出てきたり、ユーザビリティの観点から見れば必要性が皆無なアンテナブログがグーグルから嫌われたりして終焉を迎える可能性が高いジャンルではあると思う。
今回書きたかったこと
2ちゃんねるまとめは実はおまけで実際はネットビジネスのキャッチコピー『誰でもできる』について書きたかった。
『誰でもできる』はアフィリエイトのキャッチコピーであり、確かにパソコンとネット環境さえあれば誰でもできるのは間違いないことである。
ただ、この世界で十年近く生きてきた人間として言わせてもらえば『アフィリエイトを真面目にやっている人間というのはほんとうに少ない』。
それこそ2ちゃんねるまとめのような『簡単にできる』を求め、結局儲からずやめていく人が非常に多い。
だからこそ逆にチャンスであると思う。例えば一日8時間、普通に働く人と同じ時間をアフィリエイトに費やすことができれば、普通に働くよりもずっと多い金額を稼ぐことができるだろう。それだけ時間をかけてアフィリエイトをするライバルがほとんどいないからだ。
もちろん作業の効率化を目指すということは悪いことではないが、『コツコツと時間をかけることを厭わない』ということは楽を求めるネットビジネスの世界でライバルとの差別化に役立つということは覚えておくべきだろう。